心中

 

 

屍を踏んでも前を見るのは、背負わねばならないからだ。

 
この命を、国に捧げた。

けれど、心は、心だけは、お前に。
 

 
この命は私のものではない。

私の自由になどできない。
 

儚く愚かな願いを許さない。

 

この夢を、信念を。捨てることなどできないけれど。

 

 

身命を、孫呉に捧げた。
 

けれど、心は、お前を。お前だけを。

 

 

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