それを叶えるように、どこか苛立たしげにせわしく、けれど内壁を傷つけないようあくまで優しく周泰が指の腹で中のものを掻き出していく。
ぐぽっ、ぐぷっ、と耳障りな音が漏れ、ぬるぬるとしたものが足の付け根を伝ってまた少し吐き気がした。
しかし一瞬だけ感じたその不快感も、休むことなく続けられる指の往復に、意識が朦朧としていくのにしたがってすぐに曖昧なものとなってしまう。
と、突然感覚が消えた。指が引き抜かれたのだ、と気付く間もなく、入れ替わりに熱い肉の楔が一気に打ち込まれた。
「―――――っ!!」
これまでさんざん蹂躙されてきたそこは、受け入れることに慣らされていた、はずだった。なのに今入り込んできたものの圧倒的な質量感に腰がおののく。
「―――っかっ、はっ…っ!」
奥まで押し込まれ、胸と喉が詰まる。息もつけぬうちに抽挿が始まって頭が真っ白になった。
大きさを言えば、明らかに周泰の方があいつらよりもずっと大きい。しかも鋼のように硬く、表皮近くの血管がどくどくと力強く脈打っている。
それが激しすぎるほど強く速く抜き差しされているのに、繋がった部分は今、痛みではなく、甘い疼きを感じていた。
周泰の長い指が前に回り、孫権の雄に絡んだ時、そこはどくりと弾けて白濁を飛び散らせてしまった。
「っあぁぁっ!!」
一瞬遅れて、内部に熱いものが迸ったのを感じる。
摩擦にじんじんと痺れていた内壁に、その液体がじわじわと染み込んで、むず痒いような不思議な感触がした。
がくりと頭が落ちれば、自らの放ったものが周泰の指を汚し、褥に滴り落ちているのが目に入る。
…なんだ、これは。
周泰の行為に翻弄されすでにうまく働かなくなっていた孫権の頭は、馴染みのない感覚に、さらに混乱した。
こんなのは、知らない。
戯れにあの男どもに前を握られた時は、嫌悪感のみが沸き起こった。後孔の奥のしこりに偶然奴らの得物があたって生理的な反応で勃ちあがってしまった時も、後ろの痛みによってすぐに萎えた。
それなのに今、周泰の指に触れられただけで、たまらない快感が込み上げてきたのだ。思わず声を上げ、瞬間的に弾けさせてしまうほどに。