Mirror

 

手を。強く握れば同じだけ握り返す。
力を抜けば、そっと離れていく。

 

同じように、同じように。私がするのと寸分狂わず。

 

求めれば、誓いの言葉を。
話しかければ、短く応える。

 

指したものだけ与えてくる。余分なものは一切伴わず。

 

 

 

二人でいるのに一人のようだ。

 

 

 

見つめれば、見つめ返す。その瞳に私が映る。

 

 

お前自身はどこにいる?

 

 

目の色も。髪の色も。体格も顔立ちも、何もかも違うのに。

 

 

 

まるで…鏡を見ているようだ。

 

 

 

 

どうせなら、この焦げつく胸の内まで、
すべて映してくれたらいいのに。

 

 

 

 


 …映してますよ!!むしろ三倍返しだよ!!(何)
人見知りだった孫権のため、空気のように一切の苦痛のない存在であろうとする周泰。
一応私の中では、くっついてない設定で。

 

そばにいるのが自然だなんて、そんな存在になって欲しかったわけじゃないのに。